行政刷新会議ワーキンググループ・資料集がおもしろい

巷で騒がれている行政刷新会議。新聞を取っておらず、テレビも持っていないのでヲチできてないのですが、資料は見ることができます。ネタ集めのきっかけに良いと思われます。私はものぐさなのでようやりませんが。

  1. 会場を選択する。
  2. 気になる事業分野の評決結果を見る。
  3. 納得いかないものについて、評価コメントを見る。
  4. それでも納得しなければ背景や数字をかき集めてエントリにまとめる。

行政刷新会議自体、やって意味があるのか、って話は以下の話に同意します。

俺はマシだと思いますよ。問題点をあぶりだす仕組みがあるという一点だけでもおk。その問題点の検討レベルに難があるし、拙速であることは認めざるを得ませんけど、やらないよりはマシ。
事業仕分けの論点

ネタに最高って言ったけど、会議の評決結果とコメントっていうのは、議論の叩き台とするのにすごく有用だと思います。実際、話が盛り上がってるわけだし。

スパコンの仕分け結果は仕方ない

11/14時点で評価コメントが出ておらず、どういう経緯でWGが予算縮減の決定を出したのかわかりませんが結果には個人的に同意します。

少なくとも「世界最速」が目標、というのはおかしな話。今の日本では夢と希望だけで、大金をかけることができないのが現実でしょう。
世界最速のスパコンができても、使う人が少なくて、お金も入ってこないのならまるきり無駄だからです。

世界最速のネームバリューさえ取れれば、他で確実に回収できるという明確なシナリオがあればいいのですが、よくわかんない試算くらいしか無さそうです。(あったら考え直します。。)ググったけどすぐには見つからなかったですが

以前から、国が日本のIT産業を育てるとかいう理由で、1プロジェクトあたり何百億も予算を取ってきて、ITゼネコンと呼ばれるような企業にスパコン作らせてます。
でも、肝心の企業はその予算をただの食い扶持としか見てない節があり、培った技術をグローバル市場での売れる製品に結び付けられていないということが長年続いています。
地球シミュレータの能力はかつて確かにトップでしたが、おかげで日本のスパコンが売れたなんて聞いたことがありません。(知らないだけかもしれませんが、現実、IBMの土壇場ですし )

そういう背景があり、これからも大きな成果が見込めないということで今回の結果に至ったと思います。 スパコンが必要なだけなら、良い物を安く作ってくれるところに組んでもらえばいいのですから。
不毛なことを続けるより、もっと効果の上がる施策を考えて、予算を回そうというのであれば、仕方ないと思います。