プラグいじり

顛末

赤いBALIUSというバイクに乗ってます。
友達に3万で売ってもらいました。
極寒の深夜走ってたら、止まりました;;

忙しいので今日まで放置、エンジンはかかるがパワーが無い。そして暖機した後でも第4気筒から伸びるエキパイが冷たい。
つまり第4気筒に入る、ガソリンの混合気に火が着いていないということである。そういう場合疑うべき原因は以下のとおり

  1. キャブレターの第四気筒へ混合気を供給する部分にガソリンが行っていない。
  2. ガソリンがインマニに入るとこの穴が詰まっている。
  3. 第4気筒の点火プラグに電気が行っていない。
  4. 点火プラグに電気は行っているが、プラグがガソリンで濡れているため火花が飛ばない。

今は真冬で寒い。寒いということは空気の密度が高い。空気の密度が高いということは混合気を作ったあとガソリンが蒸発しないで余りやすい。ということはそれが原因でプラグが濡れているのではないかという仮説を立てた。というか常識的にはプラグのカブりを疑う事案である。
何はともあれ、プラグ現物を確認するのが原因の絞込みが一番早い。さっそくとりかかる。

作業手順

プラグをいじるだけなら、車載工具があれば必要十分。今回初めてプラグをいじる作業をするので、とりあえずタンクを取り外して作業をした。でも外さなくてもできるかもしれない。できるならぜひ教えていただきたい。教えてください。



まずはタンクを外そう。


真ん中のネジを取り合えず抜く。それだけじゃまだ外せない。



ガソリンコックからホースを抜こう。


まずはコックを「ON」の位置へ、「PRI」にして抜くとお漏らしする。
「ON」は通常ガソリンが通る設定なのだが、BALIUSのガソリンコックは負圧式なので、管の外側の圧力が中より低くない限りガソリンが漏れることはない。*1
留め具は2つの突起をつまめば緩むので、ペンチや手で緩めてから下の方にずらす。ホースは引っ張れば抜けるが、ゆっくり回しながら抜くのが正解だろう。
ちなみにガソリンコックにホースは2本付いていて、太い方が「ON」のとき、細い方が「RES」*2のときにガソリンが通る管となる。もちろんどっちも外す。



プラグを外すには車載工具にある一番太い、先っちょが六角形のパイプを使う。


まずはプラグにくっついているケーブルを抜く。ちょっと回しながら抜く。ただし、ケーブルを持ちながら抜くのは電気製品のコードと一緒でよくないかもなので、取っ手みたいになってるところを持とう。
抜けたら、写真にあるパイプを車載工具から探し出して、先っちょが六角形の方を穴に突っ込もう。そして、クリクリ回すと中で何かが回るのがわかる・・・
中でネジ穴から抜けた感じがしたら、パイプを斜めにするような形にして引き抜けばプラグ本体が一緒になって抜ける。



プラグはガソリンまみれ。


黒光りしてます。とりあえずティッシュの繊維が残らないように拭いてやった。拭く場所は先っちょにでている曲がった棒の内側とそのしたにある黒い円筒状のもの。ちゃんと整備されたバイクはここんとこがキツネ色らしい。でも俺のは真っ黒



プラグとケーブルを元通りにしてエンジンをかけてみると、ちゃんとかかった。前みたいに変なエンジン音でもない。


ちゃんとかかった。めでたし。
すべてを元通りにして試運転してきました。・・・・・・あれれ・・・・・・パワーダウン→アイドリングでエンスト・・・エキパイに手をかざすと、さっきと同じエキパイが冷たい。またガソリンがプラグに被ったようである。

収穫

  1. 今回の故障事例の対症療法はプラグの清掃である。
  2. しかし、燃調が濃すぎるのですぐカブる。
  3. 前オーナーの助言によると、この症状が出たら10000回転をキープすれば復活するとのことであるので、パイロットジェットが濃いという可能性
  4. 次の作業はキャブレターのパイロットスクリューいじりということになる。

次回へ続く。

*1:ただし、コックが壊れているとダダ漏れ。俺のBALIUSもコックが壊れていて、キャブやエンジンからアキパイまでガソリン漬けになった思い出がある。

*2:リザーブ:バイクのガソリンタンクは主な燃料を底から引っ張ってはいない。もしガス欠になったらガソリンコックを「RES」にすることで底に残ったわずかな燃料で少しの間走ることができる。