利用人数ベースだとそんなに急速に広がらない気がしなくもない。〜OpenID
OpenID(オープンアイディー)とはサイトを越えて使用できる認証システムと、そのシステムで利用できるID(identification)を指す。個人が登録した情報を公開することで個人の同一性を保証する。
複数のOpenID対応サイトを1つのOpenIDで利用できる。
海の向こうではWikipedia, Yahoo, Microsoftなどが導入や支持を発表している。そして日本でも大手のサービスがOpenIDを採用して一気に日本に広まる…そんな話がでている。
どっこい、日本の大手サイト達がすぐに採用するとも思えない。小さなサービスプロバイダがアーリーアダプターを取り込むには効果を発揮しそうなのは確か。*1でも大手がOpenIDをわざわざ採用する理由はどこにあるだろう。
- 既存ユーザーの利便性向上
- すでにOpenIDを利用しているユーザーを煩雑な作業をしてもらわずに拾うことができる
このくらいしか思いつかない。対して問題は結構思いついた。
- なんらかのカタチで既存ユーザーにOpenIDを登録しなおしてもらうというような作業が必要。
- サービス側で勝手にやるとID+passをユーザーに無断で第三者に渡すことになる。
- IDをそのまま使えるかどうかわからない。
- サービスプロバイダーはOpenID採用により、同じようなサービスへユーザーが流出してしまうリスクをより多く抱えることになる。
- 大手サービスの主な利用者:普通の人は最初からやたらといろんなサービスを試したりしない。
- すなわちまわりでよく使われている大手サービスだけを最初は使う≒OpenIDなんて必要無い。
初めて使うサービスがOpenIDに対応していて、世の中のいろんなものがOpenIDに対応しているならみんな対応した方がいいだろうけど。いろんな国や文化を持つ英語圏とはちがって、日本では自分とこのサービス以外の選択肢をユーザーに提示することにもなるOpenIDを導入しなきゃいけないような力がしばらくは働きにくいんじゃないかなと予想してみる。でもYahoo!JAPANやmixiが導入したら話は違うだろうな〜